宮島細工の歴史



江戸末期に宮島に伝えられた
彫刻の技術「宮島彫り」

「宮島彫り」は、江戸末期に宮島に伝えられた彫刻の技術で、その特徴は木の風合いを生かした、繊細でデリケートな装飾彫刻です。絵柄は、厳島神社の鳥居と風景、景観を描くことが多く、その絵柄が宮島彫りの“伝統"“らしさ”を醸し出しています。
世界文化遺産宮島でただ一人の伝統工芸士が創る彫り物
宮島彫りの伝統工芸士は現在、
世界文化遺産宮島に
一人しか存在していません。

伝統工芸士 広川和男氏
宮島彫りには比較的塗りや色が少ない彫り物です。
それは「使い込むことによって本当の物になる」という昔ながらの自然の持ち味を生し、品格を生む手法を受け継いでいるからです。
お盆などは、こぼれたお茶などを丁寧に伸ばし時間と愛情をかけて、大事に育むことにより、 はじめて作品に品格が生れます。

時間と愛情で大切に育む
3つの技法を兼ね合わせて創る繊細な作品
丸盆、菓子器、茶櫃、茶托、茶筒などの実用品は、彫りを浅く立体感をもたせないつくりとしています。
この彫りを実現させるために、「浮き彫り」「しずめ彫り」「すじ彫り」という3つの技法を様々な彫刻刀で使い分け、ときにはこの 3 つの技法を兼ね合わせて、繊細な作品に仕上げていいきます。



3つの技法を彫刻刀で使い分け
品格を生むいい木ほど、木目が硬い

様々な彫刻で作品に挑む
品格を生む木目がいい木ほど硬く、作品創りに時間と苦労を要します。彫る側の気迫と根気、技術の格闘が作品の魂となります。
サクラ、ケヤキ、クワなどの硬い木で創られた作品の価格が高いのは作者の魂が彫りこまれているからです。
宮島を訪れる多くの皆さんに宮島彫りを知っていただくために、硬い木で比較的値段が安いトチの木を使った作品も創っています。  

 

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